USB 3.0 ハブ SABRENT HB-B7C3 に買い替えてみる。

USB

これまでに使用していた USB ハブが壊れたようなので、これまでに使っていたものと同等の SABRENT HB-B7C3 に交換してみました。


これまでは Anker 60W 7+3 ポート USB 3.0 ハブ を使っていたのですけれど、4年間使ったくらいのところで不調がみられるようになってきました。

性能的には満足だったので同じ製品を買い直そうと思ったのですけれど、生産終了となってしまった様子なので、似たような製品に買い替えてみることにしました。今回はそんな買い換えるにあたって、気にしたところや選ぶ上での判断材料になったところがあったので、それについて綴ってみます。

これまでに使っていた USB ハブ

USB ハブの故障の方は、これまで使っていたものが Anker 製の USB 3.0 ハブで、データ転送用の通常ポート 7 つに加えて、充電専用ポートが 3 つ搭載されたものでした。

この製品の購入動機は、多めのポート数が欲しかったのと Anker 社 の製品に安心感があったのが決め手でしたけれど、改めて性能を見返してみると、この製品には「60W」という売り文句も添えられているのに気がつきました。

ほか、この製品の特徴としては USB Type-A to Type-B ケーブルを使ってパソコンとハブとを接続するものになっていました。ちょうど良い長さのケーブルを自由に選んで接続できるのが個人的には嬉しいところです。

故障の状況

そんな USB ハブでしたけれど、少し前から頻繁ではないにしても不調が見られることがありました。不調の様子は単純で、接続している USB 機器を見失うという感じです。

キーボードとマウスをそこに繋いでいたので、突然パソコンが操作を受け付けなる様子にいつものパソコン (OS) のハングアップかと思ってパソコンを強制再起動していたのですけれど、最近になって再起動しても直らず HUB の LED 表示がおかしい感じだったので HUB の電源を抜き差ししたら直ったりしたのと、今回は接続していたハードディスク以外の接続が断たれるみたいな不自然な挙動を見せたのもあって、いよいよ買い替えてみる運びとなりました。

新しく買い替えた Hub

そして今回、新たに購入したものが SABRENT HB-B7C3 という製品です。

性能はこれまでに使っていたものとほとんど同じで、USB 3.0 に対応した 7 つのデータ転送用ポートと 3 つの充電専用ポートを備えて、電力供給も 60W のものになっています。

SABRENT HB-B7C3 を選択した経緯

USB ハブを買い換えるにあたって、最初に思い浮かんだのが「同じ製品に買い換える」でした。これまでに使ってきた Anker 製のハブにはほぼ不満がなかったのと、AC アダプターが同じで USB Type-B でハブ本体を接続できるのであれば、配線はそのまま本体だけを替えれば済むので楽そうだったのがその理由です。

ただ、調べてみると以前から使っていた Anker の USB ハブは生産終了になっていました。そうなれば以前の製品のことは忘れて、良さそうな製品を探せばいい気もしましたけれど、せっかくちょうど良い USB Type-A to Type-B ケーブルが敷設されているので、それを活かせる Type-B 接続のものに絞ってみることにしました。

USB Type-B 接続の製品

とりあえず、まずは USB Type-B ケーブルを Hub 本体に挿して接続できる種類のものを選ぶことにしたものの、売り文句にされるようなものではあまりないみたいで、USB 3.0 ハブの中から、Type-B 差し込み口がありそうなものを画像から判断する感じになりました。

それっぽい製品はそれほど多くなく、この段階で既に候補がかなり絞られてきます。

この条件にこだわらなければ選択肢はかなり広くなるのと、個人的には気になる配線も、最初に終えてしまえば当面は

最低でも 7 ポート

次に(本来はいちばん)重要なのがポート数で、現時点でデータ転送が必要なデバイスが 6 つと、充電用の機器が 1 つ繋がっています。

そのため、これらを賄うためには最低でも 7 ポート必要で、これだけ利用頻度が高いことを思うとできればそれより多いポートにしておきたいところ。この時点で候補はほとんど絞られました。

これまでに使っていた USB ハブも充電専用ポートがあって、使ってみていた印象としては使うときに煩わしさを感じることがあったので、できれば全てのポートがデータ転送に対応しているものにしたかったのですけれど、その条件では理想的なものはありませんでした。

充電専用ポートは無い方がよかったけれど、仕方なし

ちなみに充電専用ポート付きの USB ハブに感じた煩わしさは、差し込み口が目視しにくいところにハブを置いて使っていると、ケーブルを抜き差しするときにデータ転送を行う機械を充電専用ポートに挿そうとしていないか気を使うことが度々あったところです。

自分の用途では、使う機器がほとんど固定されるため USB ハブ本体を見えにくいところに設置して据え置く感じにするのですけれど、ときおり機器の抜き差しが必要になることはあって、そのときにどのポートでも気にせずに差せたら嬉しかったところなのですけれど。

ON/OFF スイッチが付いているのは残念

今回は USB 機器を抜き差しをすることがほとんどな利用用途を想定していたため、できれば前回の Anker 製品みたいな、ポート毎の ON/OFF スイッチの付属していないものがよかったのですけれど、希望に合う製品の中ではスイッチなしのものを見つけられませんでした。

今回は USB ハードディスクを据え置くためにも使う予定なので、スイッチがあると間違って押して強制切断される可能性が出てきてしまうのが心配どころです。

うっかり押したら最後

ちなみに今回に購入した SABRENT HB-B7C3 のスイッチは、物理スイッチとしてはしっかりとした感触で押しやすくできている印象でした。

ただ、スイッチが普通と言えば普通なのですけれど、うっかり押してしまったら最後、押した操作をキャンセルすることはできなくなっています。誤操作で OFF にしてしまうのを避けたい場合は、たとえば atolla 社の USB ハブ のように OFF にする際は長押しが必要みたいな設計になっているものを選ぶと良いかもしれません。

セルフパワーの電力供給量

それと、これまでぜんぜん気にしてこなかったのですけれど、買い替えるにあたって以前から使っていた Anker 60W 7+3 ポート USB 3.0 ハブ のレビューを見ていたところ、その電力供給量を絶賛する投稿が目に止まりました。

言われてみれば USB ハブは、それに接続する機器に供給する電力も重要なところで「パソコンからの電力だけで賄う、バスパワー」か「USB ハブ自体が AC アダプター等で電力をとる、セルフパワー」かのどちらかを気にしたことがあったのですけれど、たしかにセルフパワーでもそれがどれくらいの電力を入力できるようになっているかは、安心して使うためにも大事になってきそうです。

今回は 60W タイプを選択したけれど ⋯

ポート数が多いということはそれだけ接続する機器が増えて、電力消費量の増加が見込まれてきます。そうなると USB ハブ自体の電源供給量は大きい方が良いように思えてきます。

では、どれくらいの電源供給があると安心かというと、調べる感じでは USB 3.0 の 1 ポートあたりの電力量は仕様では 4.5W (900mA × 5V) になるらしく、つまり 7 ポートであれば 31.5W が想定される様子でした。今回の USB ハブの場合は加えて 3 つの充電専用ポートがあり、これが最大 2.4A まで電源供給に対応しているらしいので、ここから考えると各充電ポートで 12W なので合計 36W、トータルで見ると 67.5W が見込まれると想定しても良さそうです。付属している AC アダプターは 60W の入力なので、全てを賄うことはできなそうなものの、それでもそれなりに見合った容量のセルフパワーである感じは窺えます。

そんな感じで今回は、これまでに使用していたのと同じ 60W を条件に USB ハブを選ぶことにして、結果的に SABRENT HB-B7C3 を選ぶ運びとになりました。

60W に拘らなくてもよかった可能性?

ただ、購入してから思ったのですけれど、そこまでの電力供給は必要ないかもしれません。

接続する機器にはマウスやキーボードなどの USB 2.0 機器が多く、その場合は仕様上 2.5W 以下の電力量が見込まれてきます。また、全ての機器がフルに電力を消費することもないようです。唯一、消費電力が大きいと言われる外付けハードディスクが心配なところですけれど、よくよく思うと自分が使っている外付けハードディスクはそれ自体に AC アダプターを接続するタイプのものなので、そうすると USB ハブ自体からの電源供給は少なくなって自然な気がします。

Mac の場合は「システムの情報」アプリで USB 機器が想定する電力量を見ることができるようになっていたので、せっかくなので手持ちの機器で見込まれる電力量を調べてみました。

デバイス 製品名 必要な電力
カメラ Logicool HD Pro Webcam C920r 2.5W
スピーカー Sanwa Supply MM-SPU9BK 2.5W
トラックパッド Apple Magic Trackpad 2 2.5W
スマートフォン iPhone 8 PLUS 2.5W
ビデオキャプチャー AVerMedia BU113 2.0W
カードリーダー NTT Communications ACR39-NTTCom 0.6W
マイク marantz MPM-2000U 0.5W
キーボード Kinesis FreeStyle Pro 0.5W
オーディオ サムコス USB to 3.5 オーディオケーブル 0.5W
ハードディスクケース Century CSB35U3BK6G 0.04W(セルフパワー)
UPS CyberPower CP750SWLT JP 0.01W(セルフパワー)

このような感じで、いちばん懸念していた USB 外付けハードディスクはセルフパワーだった都合か 0.04W の様子でしたし、それ以外のデバイスについてもそれなりに電力を使うものでも 2.5W の様子でした。

なにより、今回の USB ハブに接続する機器だけで電力量を数えてみると 6.05W だったので、よほど派手に使う場合でなければ 60W にこだわる必要はなさそうでした。

使い心地はひとまず良好

少し余力がありすぎたかもしれない SABRENT HB-B7C3 ですけれど、使い勝手は良好な印象です。

今まで通りの使い心地で、やや心配な ON/OFF スイッチも今のところは押し間違えることもなくて、電力量を確認してみた甲斐もあって安心して使っていける感じがしました。

これまでに使っていた USB ハブよりも良さそうな点

そういえば、これまでに使用していた Anker 60W 7+3 ポート USB 3.0 ハブ には大きな欠点がひとつあって、かれこれ4年間、設置したままほとんど触れることなく使っていたら、筐体のラバーっぽい素材の部分が加水分解を起こした感じにひどくベタつく感じになりました。

買い替えた SABRENT HB-B7C3 は、そういう心配がありそうな素材は使われていない感じなので、その点は以前よりも嬉しいところのように思えます。